CALS/ECのご案内
..... The knowledge accumulation system by collaboration work .....
CALS/ECについて
1.制度の背景
- 国土交通省により、地方公共団体、関係公団等、公共事業全体へのCALS/ECの普及を目的として、地方公共団体等の主体的な取り組みを促すための枠組みと、国土交通省、公益法人からの技術的支援措置を盛り込んだ「CALS/EC地方展開アクションプログラム(全国版)」が平成13年6月1日に制定された。
2.制度の位置づけ
- “CALS/EC地方展開アクションプログラム(全国版)”では、国土交通省による支援の他に、地方公共団体がCALS/ECを目標年次通り導入できるように、JACICを始めとする公益法人が都道府県、建設業界等と連携・情報交換を図りながら行う、情報提供を始めとした各種支援活動として、次の支援策をメニューとして提示している。
1) 『電子入札コアシステム開発コンソーシアム(仮称)』の設立・・・・資金支援
- 地方公共団体等の公共発注機関への円滑な電子入札システムの導入を支援するため、
ITベンダーの参加によるコンソーシアムを結成する。
- 国土交通省が無償公開する予定のシステムを共同で改善し、複数の公共発注機関に適用可能な汎用性の高い電子入札システムのコア部分を開発する。
- コンソーシアムには、地方発注機関も無償で参加できる。
2) CALS/ECインストラクター育成事業・・・・・・・・・・・・・・教育・研修の実施
- 地方展開を推進するにあたっての指導的役割を担う人材の養成、登録を行うことを目的とする。資格取得者は中小の企業・団体並びに独自で講習・教育が困難な地方公共団体等に対して、
CALS/ECの推進・普及のアドバイスを行う講師となる。
3) 都道府県建設技術センター等への技術支援・・・・・・・・・・・・・・・・情報提供
- 市町村への CALS/EC導入の技術支援を各都道府県にある建設技術センター等(40センター/47都道府県中)が実施する可能性があるが、CALS/ECについて最近の情報を有しているとは限らない。このため、必要となる場合、JACICが建設技術センターへの技術支援を行う。。
4) 教育・普及活動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・教育・研修の実施
- CALS/EC 普及のためには、建設業界全体への教育・普及活動が重要な要素となる。
- CALS/ECの教育・普及のために、地方セミナー、講習会を開催するとともに、書籍・教育用ビデオ・CD−ROMの制作販売、電子納品要領の解説書作成等を行い、教育・普及活動を実施する。
5) 地方公共団体の整備基本構想等の策定支援・・・・・・自治体の計画等明示
- 地方公共団体が CALS/EC整備基本構想・アクションプログラムを策定する際には、JACIC等が策定のための技術支援を必要に応じて行う。
3.制度の概要
- 前述のCALS/ECインストラクター育成事業に基づき、信頼出来るインストラクターの養成のために、JACICが認定するCALS/EC資格制度を設け、運営を(社)建設コンサルタンツ協会が実施する。
● CALS/EC資格取得対象者
- CALS/ECの実務に携わる者の内、公共事業執行プロセスを理解し、CALS/ECの知識を保有する者を対象とする。
● CALS/EC資格取得者の役割
- 資格取得者は、中小の企業・団体並びに独自で講習・教育が困難な地方公共団体等に対するCALS/EC推進・普及のアドバイスを行う。主な役割は次の通りである。
- CALS/ECインストラクター : セミナー、講習会等の講師
- CALS/ECエキスパート : インストラクターの役割に加え、導入支援業務等
CALS/ECし資格制度のねらい
1.資格制度のねらい
- @ 人材育成
- 地方公共団体、関係公団等、公共事業全体へのCALS/ECの導入に伴い必要となる人材を育成し、有資格者の登録・管理により、各団体等からの講師派遣要望等に迅速に対応することが可能となります。
- A 情報の普及
- 現在、国土交通省やJACIC及び建コン協に集中しているCALS/ECに関する情報を、資格認定を受けたインストラクターにより適切に広め、技術移転を図ることで、情報の偏在化と団体や地域間での情報格差の解消が期待されます。
- B 最新情報の提供
- 資格認定を受けたインストラクターは、継続教育(講習)を受けることにより、常に最新の情報を有し提供することができます。
- C 現場意見の聴取・反映
- 各地における講習会等で出された疑問等を集約し、継続教育等に盛り込むことで、現場の意見を反映した双方向型の普及・促進活動が期待されます。
2.講習会実績等(参考)
- 平成12年度において、JACICが主催または講師派遣等により関わった講習会・セミナー等の実績は、図−1、2のとおりであります。開催回数は、延べ190回、聴講者数は、延べ2万5千人以上にのぼりました。
- このことからもCALS/ECに対する関心、教育ニーズが高まりつつあることが予想されます。今後の地方公共団体への展開にあたっては、最新の情報を有する資格者を適切に配置していくことが重要となります。
CALS/EC資格制度概要
1.目 的
- 本制度は、地方公共団体のCALS/ECの導入に対応して、その普及・推進のための人材育成及び情報の普及を目的とし、当面の措置として(財)日本建設情報総合センター(以下「JACIC」という。)が認定するCALS/EC資格制度である。
2.CALS/EC資格
- CALS/EC資格には、次の2つの段階を設ける。
- CALS/ECインストラクター:英語名Registered CALS/EC Instructor(略称RCI)
- CALS/ECエキスパート :英語名Registered CALS/EC Expert(略称RCE)
- 「CALS/ECエキスパート」は「CALS/ECインストラクター」資格取得後一定年限を経た者、または十分な経歴・経験を有すると認められる者に対して与える。
3.実施機関等について
- JACICは、資格制度の適正な運用を図るため、「CALS/EC資格制度管理委員会」(以下「管理委員会」という。)及び「試験専門委員会」(以下「専門委員会」という。)を設置する。
- (社)建設コンサルタンツ協会(以下「協会」という。)は、試験及び登録に関する事務を行う。
4.CALS/EC資格認定
- 実施機関が実施する講習・試験を受け、管理委員会の判定に基づき合格した者に対して、JACIC理事長がCALS/EC資格者(RCIもしくはRCE)として認定する。
5.CALS/EC資格取得対象者
- CALS/ECの実務に携わる者の内、公共事業執行プロセスを理解し、CALS/ECの知識を保有する者を対象とする。
6.CALS/EC資格者の役割
- 資格取得者は、中小の企業・団体並びに独自で講習・教育が困難な地方公共団体等に対するCALS/EC推進・普及のアドバイスを行う。
- 主な役割は次の通りである。
- CALS/ECインストラクター:セミナー、講習会等の講師
- CALS/ECエキスパート :インストラクターの役割に加え、導入支援業務等
7.CALS/EC資格の認定試験
- 「CALS/ECインストラクター」資格認定のため、受験希望者を対象に講習等を実施し、認定試験(筆記試験など)を行う。
- 「CALS/ECエキスパート」は「CALS/ECインストラクター」資格取得後一定年限(1年以上)を経た者、または十分な経歴・経験を有する者に対して、面接試験等を行う。
- 講習・試験の詳細については、「管理委員会」で審議する。
8.運営組織
- (1)資格制度の適正かつ公正な実施を図るため、「管理委員会」を設置する。(運営はJACIC)
- (2)資格試験の厳正かつ公正な実施を図るため、「管理委員会」に「専門委員会」を設置する。
- (3)資格試験ならびに登録等を円滑に実行するために、協会内に事務局を設置する。
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